これまで、歯並びの悪い原因は遺伝的なものだと考えられてきました。しかし多くの研究から、遺伝的要因に加えて「口呼吸」「指しゃぶり」「間違った舌の使い方」「哺乳瓶やおしゃぶり」などのクセといった後天的要因も、不正咬合の大きな原因の1つだとわかってきました。
MRC矯正は、顎の発達を妨げるこれらの悪いクセを解消し、正常な発育を促して歯並びを整えていく矯正方法です。歯を抜いたり、ワイヤーで歯を締め付けたりせずに、楽しみながらできるトレーニングで治療を行います。
治療は常勤の歯科医師が行いますので、急なトラブルにも対応できます。
※自由診療です。
※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
歯並びはお口周りの筋肉によって作られます。MRC矯正では「トレーナー」と呼ばれる矯正器具を使用し、筋肉を理想的な状態に導いていきます。
MRC矯正は「歯並びが良くなる」以外にも、次のような効果が期待できます。
●口元の引き締まった整った顔立ち、美しい横顔になる
●口呼吸から鼻呼吸に改善され、風邪をひきにくくなる
●むし歯や歯周病を防ぎ、生涯にわたりお口の健康が保てる
●正しい姿勢が身につきやすくなる
●アレルギー症状が改善されることがある
お口の悪いクセは、歯並び以外にも身体にさまざまな悪影響を及ぼしています。そのためMRC矯正を早期に始めるほど、顎やお顔の健やかな発育・きれいな歯並び・正しい呼吸法による全身の健康など、多くのメリットを得られる可能性が高くなります。
MRC矯正で使用するトレーナーはシリコン製なので、ワイヤーを使用した矯正治療と比べて痛みが少ないです。
お子さまの発育状態によって適切な治療開始時期が異なりますので、早い段階でご相談いただくことが必要です。また、トレーニングを継続しないと十分な効果が得られないため、小さなお子さまの場合は保護者の方の協力が不可欠です。
●歯列矯正用咬合誘導装置(マイオブレース)は輸入元 株式会社オーティカ・インターナショナル、販売元 株式会社オーティカ マイオソースより入手しています。
●国内にも歯列矯正用咬合誘導装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。
●世界100ヶ国以上でマイオブレース・システムが使用されており、過去30年における研究の結果、顎の発育不全と悪い歯並びの原因治療に有効であることが証明されています。
インビザラインは、アメリカの「アラインテクノロジー社」が1999年に開発した、マウスピース型矯正装置による矯正方法です。
透明な素材でできているため目立ちにくく、自由に取り外すことができるこの新しい矯正治療装置は、瞬く間に世界中で矯正治療を必要とする多くの人に広まりました。
その後、乳歯と永久歯の交換期である混合歯列期の子どもに対応した「インビザラインファースト」が開発され、日本では2019年4月から導入されています。
当院においても、このインビザラインファーストを用いたお子さまの矯正治療を行っております。
治療は常勤の歯科医師が行いますので、急なトラブルにも対応できます。
※自由診療です。
※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
透明なプラスチック製のマウスピース型矯正装置のため、矯正していても目立たず気づかれにくい。
取り外しが可能なので、お食事や歯磨きが普段通りに行えます。
成長期にある子どもの顎の骨は成人よりもやわらかいので、弱い力で短期間のうちに歯を移動させることができます。
このため、比較的高い確率で治療期間を短縮できます。
お口の中を数秒間スキャンするだけで情報を取り込み、精度の高いマウスピース製作ができる「iTero」という先進的な3D光学スキャナーを導入しています。
従来のワイヤー矯正より、マウスピース矯正の方が痛みも少なく治療を受けていただけます。
歯並びや顎の状態によっては、インビザラインファーストによる治療が難しい場合があります。
治療を開始するタイミングが小学校低学年に限られます。
毎日決められた時間を守って装着しないと、計画通りに歯が動かないことがあります。
●マウスピース型矯正装置(インビザライン)はインビザライン・ジャパン株式会社の製品であり、インビザライン・ジャパン株式会社を介して入手しています。
●国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。
●マウスピース型矯正装置(インビザライン)は1997年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として承認を受けていて、これまでに治療を受けた人数は世界で900万人に上りますが、重大な副作用の報告はありません。(2020年10月時点)
インビザラインファーストに適応する子どもの年齢は、7~9歳頃とされています。
適応条件として、上の前歯が永久歯に生え変わり、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列前期」と呼ばれる時期であること、さらに6歳臼歯(最初に生えてくる永久歯)と前歯の3分の2ほどが顔を出していることが必要です。
このように、適応年齢や歯の生え具合が限られるため、ご検討中の方はお早目にご相談ください。
時期を逃すと大人と同じ矯正方法になります。
MRCの料金 | |
---|---|
初診相談料 | 0円(まずはお気軽にご相談ください。) |
精密検査診断料 | 55,000円(税込) |
矯正基本料 | 440,000円(税込) |
毎回の調整・処置料 | 5,500円(税込) |
インビザラインファーストの料金 | |
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初診相談料 | 0円(まずはお気軽にご相談ください。) |
精密検査診断料 | 55,000円(税込) |
矯正基本料 | 495,000円(税込) |
毎回の調整・処置料 | 5,500円(税込) |
痛みはありますか?
痛みはほとんどの子が感じない傾向がありますが、ごくまれに痛みを訴えるお子さまもいます。ですが、それも最初のうちだけで数日続けているとなくなることがほとんどです。
治療期間はどれくらいですか?
約2年間です。ただし、治療の進行具合により延びることもあります。
通院頻度はどれくらいですか?
およそ月1回です。
トレーニングをしないと元に戻りますか?
後戻りの期間には個人差がありますが、しない期間が長いと戻ってしまいます。毎日継続することで正しい呼吸やクセが身につくため、毎日継続することが難しいお子さまや、MRC矯正を途中でやめてしまった方には、一般の矯正治療をおすすめめしています。
MRC矯正の対象年齢を教えて下さい
早ければ4歳から可能で、上限は15歳です。ただし、成長により13歳頃にできなくなる場合もあります。個人差がありますので、早めにご相談ください。
抜歯の必要はありますか?
できるだけ抜歯せずに治療できるようにしていますが、必要な場合もあります。
痛みはありますか?
痛みはほとんどなく、すぐに装置に慣れるお子さまが多いです。
治療期間はどのくらいですか?
症状やお口の状態によって差がありますが、永久歯が生えそろうまでは通院が必要です。詳しくは、ご来院の際にご説明いたします。
矯正治療の期間中は、
どれくらいの頻度で通院しますか?
治療が始まってすぐは2週間に1回ほどです。その後、治療内容によって2週間~2ヶ月に1回ほどになります。
マウスピースは、1日に何時間装着しますか?
1日20時間以上装着する必要があるため、基本的にはお食事と歯磨きのとき以外は、いつも装着するようにしましょう。